これはすべてのお客様にあてはまることではないのですが、お客さんの中には旅行カウンターを『何でも屋』と勘違いしている人が多いように思います。そんな時はさすがにASETRも『何考えてんだ!?』と心の中で吐き捨ててしまいますね。
例えば、こんなパターン、、、
『さっきテレビでバス旅行で桃の食べ放題のツアーやってたんだけど、見た?あれ見たら行きたくなっちゃって。申し込みたいんだけど。』
「はぁ??」って感じじゃないですか?『さっき?』『見た?』『申し込みたい?』
「お前、さっきっていったら俺はここで接客してたんだぜ。そんなテレビ見てるわけねぇだろ!だいたい、それはうちの会社の企画なのか!?」
ほんとにどうしようもない客です。挙句の果てには『なんで旅行会社なのに知らないの?』と逆ギレされてしまいました。多いんですよ。この手のお客さんは、、、
『昨日、いい旅夢気分でやってた、黒部のあの隠れ宿、ほら、名前何だっけ?旅行会社なんだから見てるでしょ、昨日のいい旅夢気分。あの宿とってちょうだい!』
バ○野郎ですね。あなたがいい旅夢気分を夢見心地で見てる頃、ASTER達は接客の真っ最中ですよ!!
こういう客にあたるとこっちのテンションも下がってしまいますね。それ以上やる気になりません。きっとこれを読んでる読者のみなさんは、『それでも旅行業に従事するものか』と思うかもしれませんが、実際現場に立つと絶対にやる気なくなりますよ。
それからこんな客もいます。
『石垣に行くんだけど、石垣島の路線バスの時刻表ちょうだいっ!!』(いきなり電話で)
⇒そんなもの急にだせるか!それにうちの会社で旅行申し込んだのかよッ!
『青森から八戸まで車で何分かかんの?』(いきなり来店されて)
⇒知るかっ!!
『踊る大捜査線の前売りチケットください』(ウソじゃないですよ)
⇒ここは「ぴあ」じゃありません。
『宝塚のチケット下さい』(これもウソじゃないですよ)
⇒だからここは「ぴあ」じゃないってば!
『JALの907便はどのルートで沖縄まで飛ぶの?』
⇒?、飛行機マニア?そんなの航空会社に聞けよ!
で、一番多いのがこのパターン、、、
『沖縄で一番安いのどれ?』
ほんと、このフレーズには聞き飽きました。一瞬で安い値段を探す事なんて不可能です!!出発日、人数、ホテルランク、OPの有無、お客さんのやりたい事などなど色々加味しなければ安いのなんて算出できません!!
ってASTERは言うんですが、こういうお客さんに限って「あっそっ!」といって帰っていってしまいますね。それならそれでASTERはいいと思います。なぜなら、下手にこれが安いなんて言っちゃってあとからお客さんに『こっちの方が安いじゃないか!!』って話になってクレームになりかねないからです。この場合は「なんでも分かる」と言うより「すぐに分かる」という感じですが、厄介な客には変わりないです。
まぁ、こういったことは挙げればキリがありません。これにめげるようではこの商売は続きませんし、この世の中には色んな人間がいますからね。とにかくお客さんは旅行カウンターに聞けばなんでも分かる、なんでももらえる、なんでも買えると思っているようです。こういったところに旅行業の地位の低さの所以があるような気がします。
これを書いててちょっと腹がたってキチャイマシタ。これ以上は危険なのでとりあえずこの辺で。
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